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安東(アンドン)には、ユネスコの世界遺産が3つもあります。山の中の古いお寺「鳳停寺(ポンジョンサ)」、川のそばにある昔の学校「屏山書院(ビョンサンソウォン)」、そして今も人が住んでいる村「河回村(ハフェマウル)」です。
この記事では、私が実際に歩いた3つの世界遺産を、写真とともに紹介します。見どころだけでなく、上手な回り方や、行く前に知っておきたいこともまとめました。
※私の訪問は2022年5月です。料金・開館時間は2026年10月時点で確認した情報ですが、変更されることがあります。

📖 目次
ひと目でわかる!安東の世界遺産3つ
| 鳳停寺 | 屏山書院 | 河回村 | |
|---|---|---|---|
| 世界遺産になった年 | 2018年 | 2019年 | 2010年 |
| どんな場所 | 山の中の古いお寺 | 昔の学校 | 600年続く昔ながらの村 |
| 入場料 | 無料 | 無料 | 大人5,000ウォン |
| 見学にかかる時間 | 約1時間 | 約40分 | 2〜3時間 |
| おすすめ度 | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★★★ |
① 鳳停寺(ポンジョンサ)|韓国でいちばん古い木の建物がある山のお寺

安東の街から車で約30分、山の中にあるお寺です。2018年に、韓国の山のお寺のひとつとして世界遺産になりました。

見どころ
- 極楽殿(ククラクチョン):今残っている中で韓国でいちばん古い木の建物といわれていて、国宝です
- 大雄殿(テウンジョン):こちらも国宝。カラフルなもようがとてもきれいです
- 1999年には、イギリスのエリザベス女王もこのお寺を訪れました


私が行った5月は、ちょうどお釈迦さまの誕生日のころでした。お寺の中にはカラフルな提灯がたくさん並び、白い牡丹の花も咲いていて、1年でいちばんにぎやかな季節でした。


お寺のすみには、お参りに来た人が願いごとを書いた瓦が積まれていました。日本のお寺で絵馬に願いを書いたり、瓦に名前や願いを書いて奉納する「瓦志納(かわらしのう)」をしたりするのと、よく似ていますよね。この瓦はお寺の屋根を直すときに使われ、願いといっしょに大切にされます。国はちがっても、お祈りする気持ちは同じなんだなと感じる、あたたかい景色でした。

- 入場料:無料(2023年から)
- 住所:慶尚北道安東市西後面鳳停寺キル222(경북 안동시 서후면 봉정사길 222)
- 駐車場からお寺までは坂道を10分くらい歩きます。歩きやすいくつで行きましょう



② 屏山書院(ビョンサンソウォン)|川と山が見える、韓国でいちばん美しい昔の学校

「書院(ソウォン)」とは、昔の韓国で学者たちが勉強をした学校のような場所です。屏山書院は、昔の有名な政治家柳成龍(ユ・ソンニョン)にゆかりのある書院で、2019年に世界遺産になりました。

見どころ
いちばんの見どころは、2階建ての大きな建物「晩対楼(マンデル)」です。柱と柱の間から、目の前の川と山が、まるで額縁に入った絵のように見えます。2020年には国宝になりました。


観光客も少なく、建物の縁側に座って山をながめていると、時間がゆっくり流れているのを感じます。
💡 旅のヒント:屏山書院では、晩対楼の柱のあいだから、川と山をながめてみてください。昔の学者たちが見ていた景色を、そのまま感じられます。

- 入場料:無料
- 開館時間:9:00〜18:00(11〜2月は17:00まで)
- 晩対楼は、建物を守るために上がることはできません
- 住所:慶尚北道安東市豊川面屏山キル386(경북 안동시 풍천면 병산길 386)
③ 河回村(ハフェマウル)|600年続く、今も人が住んでいる村

川がS字のように村のまわりを流れているので、「河回(川が回る)」という名前がつきました。600年以上、同じ一族(柳さん一家)が住み続けてきた村です。2010年に世界遺産になりました。

見どころ
- 身分の高い人が住んだ瓦屋根の家と、ふつうの人が住んだわらぶき屋根の家が並ぶ、昔ながらの景色
- 今も本当に人が住んでいるので、観光地なのに生活の感じがあります
- 屏山書院にゆかりのある柳成龍が生まれた家「忠孝堂(チュンヒョダン)」もこの村にあります

村を歩き終えたら、ぜひ川沿いの松林「万松亭(マンソンジョン)」へ。松林をぬけると、白い砂浜と、向かいにある大きながけ「芙蓉台(プヨンデ)」が目の前に広がります。ここが私の、安東でいちばん好きな景色です。
河回村は、入口のチケット売り場からシャトルバスに乗って、2分ほどで村に着きます。私は村の中を2〜3時間かけて見て回りました。広いだけでなく、昔の遊びを体験できるところなどもあって、思ったよりやることがたくさんあります。時間には余裕をもって行きましょう。


- 入場料:大人5,000ウォン(駐車場と仮面の博物館も入れます)
- 入れる時間:9:00〜18:00(10〜3月は17:00まで)
- チケット売り場から村の入口までは無料シャトルバスがあります
- 昔から伝わる仮面のおどりが無料で見られます(決まった曜日だけ)
- 前はがけ(芙蓉台)に行く船がありましたが、今は乗れません
5〜10月の一部の土曜日の夜には、がけから火の粉が落ちてくる昔ながらのお祭り「ジュルブルノリ」もあります → 詳しくはこちら


3つを回るなら、この順番がおすすめ
屏山書院と河回村は車で15分くらいと近いので、同じ日に行くのがおすすめです。鳳停寺は反対の方向なので、別の日に、安東の街の観光といっしょに行きましょう。
- 1日目:鳳停寺 → 安東の街(市場・月映橋)
- 2日目:屏山書院 → 河回村(お昼は近くの屏山ソンククスで)
3か所とも街から離れていて、バスも少ないので、レンタカーで回るのがいちばん安心です。
世界遺産めぐりのコツ
- どこも坂道やじゃり道が多いので、歩きやすいくつで行きましょう
- 夏は日かげが少ないので、ぼうしと水を忘れずに
- お寺や書院は今も大切にされている場所です。大きな声を出さない、建物に上がらないなど、マナーを守りましょう
- 時間があれば、同じく世界遺産の陶山書院(トサンソウォン)にも行ってみてください
📝 正直レビュー:安東の世界遺産、3つとも行くべき?
- ✅ 安東は行きやすい場所ではないので、せっかく来たなら3か所とも見てほしいです。
- 🏘️ 河回村は、シャトルバスで入って2〜3時間。昔の遊びの体験などもあり、思ったより時間がかかります。
- 🚗 3か所とも街から離れていてバスが少ないので、レンタカーがいちばん安心です。
アクセス:ソウル・釜山から安東への行き方
安東へは、韓国の新幹線「KTX-イウム」で行くのがいちばん便利です。
| ソウルから | 釜山から | |
|---|---|---|
| 出発する駅 | 清凉里(チョンニャンニ)駅 ※ソウル駅からも1日4往復 | 釜田(プジョン)駅 ※釜山駅ではありません |
| かかる時間 | 約1時間30分〜2時間 | 約2時間 |
| 電車の数(1日) | 清凉里駅から10往復 | 9往復 |
きっぷは、スマホアプリ「KORAIL+(コレールプラス)」で日本語で予約できます。
安東駅に着いたら:世界遺産への行き方
- 鳳停寺:310番・急行2番バス(始発は7時20分ごろ)。タクシーなら約25〜30分(目安)
- 屏山書院:210番バス。本数がとても少ないので、帰りのバスの時間に気をつけましょう。タクシーかレンタカーがおすすめです
- 河回村:210番・急行2番バスで約1時間。タクシーなら約30〜40分
- 3か所を1日で回るなら、レンタカーがいちばん安心です
- バス代は1回1,500ウォンです。交通カード(T-moneyなど)を使えば、1時間以内の乗りかえは無料です
- バスの時間は、NAVERマップで調べるのがいちばんかんたんです
- タクシーの料金の目安と、日本人でもかんたんな呼び方はこちらの記事で紹介しています
レンタカーなら、もっと自由に
安東は見どころどうしが離れていて、バスもあまり多くありません。いくつも回るなら、レンタカーがいちばん楽です。
- ソウルや釜山で借りて、そのまま安東へ行くこともできます(車でソウルから約3時間、釜山から約2時間30分)
- 日本の免許で運転するには「国際運転免許証」が必要です。出発前に、日本の運転免許センターや警察署で作っておきましょう
- 韓国では、車は日本と反対の右側を走ります
もっとくわしい行き方は、安東1泊2日モデルコースで紹介しています。
まとめ:安東は「ゆっくり旅するほど、心に残る」場所
正直に言うと、3つとも本当によかったです。どれかひとつを選ぶのは難しいくらい、それぞれに違った魅力がありました。安東はけっして行きやすい場所ではありません。だからこそ、せっかく来たなら3か所とも見てほしい、というのが正直な気持ちです。
韓国というと、ソウルのにぎやかな街や、いそがしい毎日を思いうかべる方が多いかもしれません。でも安東は違いました。急いで見て回るより、ゆっくり時間をかけて旅するほど、心に残るものが増えていく。そんな町だということが、いちばん印象に残っています。
予定をつめこみすぎずに、安東の静かな時間を楽しんでみてください。
安東全体の回り方やグルメは、こちらの記事で紹介しています。
※掲載情報は2026年10月時点で確認したものです。料金・開館時間は変更される場合があります。
📅 この地域のお祭り・イベント
この記事を書いた人:チャニョン
韓国でテレビ番組・YouTubeを15年つくってきた映像PD(フリーランス)。Mnet「アンプリティ・ラップスター」などの番組づくりに参加。ロケで歩いた韓国の町を、わかりやすく紹介しています。くわしいプロフィール
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