【安東・古民家ステイ】約400年続く韓国の古民家「守拙堂」に泊まる|静かで心が落ち着く一夜

【安東・古民家ステイ】約400年続く韓国の古民家「守拙堂」に泊まる|静かで心が落ち着く一夜

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安東(アンドン)には、何百年も前から残る韓国の古民家がたくさんあります。韓国ではこうした家を「古宅(コテク)」と呼びます。
昔、身分の高い家(両班=ヤンバン)の一族が、何代にもわたって住んできた家のことです。今もその子孫が家を守っていて、旅行者が泊まれる古民家も多くあります。

この記事では、私が実際に泊まった古民家「守拙堂(スジョルダン)」での一夜と、日本語で予約できる安東のおすすめの古民家を紹介します。

※私の訪問は2022年5月です。宿泊情報は2026年10月時点で確認したものですが、変更されることがあります。

夜の守拙堂の中庭
夜の守拙堂。中庭に置かれた花が迎えてくれました

古民家に泊まる魅力:韓国の伝統と、心が落ち着く時間

古民家に泊まっていちばん感じたのは、心がふっと軽くなるような感覚でした。木と土と紙でできた家、床から伝わる温もり、窓の外に広がる山。都会のホテルとはまったく違う、ゆったりとした時間が流れています。

家そのものから、何百年も続いてきた韓国の暮らしや伝統が伝わってきます。泊まるだけで、韓国のことを少し深く知ることができる。それが古民家ステイのいちばんの魅力だと思います。

私が泊まった古民家「守拙堂(スジョルダン)」

守拙堂の外観
山のふもとにたたずむ守拙堂

守拙堂は、韓国の1000ウォン札にも描かれている有名な学者李滉(イ・ファン)の子孫が、代々守ってきた家です。今から約400年前(1600年代)に建てられた建物が残っています。安東ダムができたときに水に沈まないよう、1975年に今の場所へ移されました。

守拙堂の中庭
建物に囲まれた中庭
守拙堂の大庁
板張りの広間「大庁(テチョン)」

建物に囲まれた中庭に立つと、空が四角く切り取られて見えます。板張りの広間「大庁(テチョン)」や、昔ながらのかまどなど、韓国の昔の家のつくりを近くで見られるのも、古民家ならではです。

古宅のかまど
昔ながらのかまど

夜は、虫の声だけが聞こえる静けさ

夜の守拙堂

日が暮れると、あたりは本当に静か。聞こえるのは虫の声と風の音だけです。この日は安東市内のマンモス製菓で買ったパンを、古民家の部屋でゆっくり食べました。何もしない時間が、こんなに贅沢に感じられるとは思いませんでした。

💡 旅のヒント:古民家の朝は、ぜひ少し早起きしてみてください。窓から入ってくるやわらかい朝の光と、遠くから聞こえる鳥の声に、ねぼけた頭がゆっくりほどけていくような感覚でした。朝ごはんの前に、中庭を少し歩いてみるのもおすすめです。

  • 住所:慶尚北道安東市陶山面下渓キル1-9(경북 안동시 도산면 하계길 1-9)
  • チェックイン16:00/チェックアウト11:00
  • 朝食なし
  • 予約は韓国語のサイトが中心です。一族の行事がある日は泊まれないこともあります
古民家「守拙堂」の母屋
守拙堂の母屋。山にかこまれた静かな場所です
守拙堂の軒下
見上げると、古い木の柱と軒がとても立派です

せっかく韓国に来たなら、古民家に一泊してみませんか?

「古民家に泊まってみたいけど、韓国語での予約は不安…」という方は、日本語で予約できるKlook(クルック)がおすすめです。安東の古民家も、Klookでいくつか予約できます。

玉淵精舎(オギョンジョンサ)

世界遺産・河回村の川の向かいにある古民家です。昔の有名な政治家・柳成龍(ユ・ソンニョン)が、晩年に過ごした場所といわれています。河回村から近いので、世界遺産めぐりにぴったりです。

安東クルメリゾート(구름에)

ダムの工事のときに移された古民家を集めて作った、古民家のリゾートです。昔の雰囲気はそのままで、設備もきれいなので、はじめての古民家ステイでも安心です。

治巖古宅(チアムコテク)

安東の街から近い古民家です。お手ごろな値段で泊まれるので、「まずは1回泊まってみたい」という方におすすめです。

そのほかの古民家の宿

  • 楽古斎 河回(ラッコジェ):河回村の近くにある、少し高級な古民家ホテル
  • 竹軒古宅(チュクホン):昔ながらの古民家に泊まれる宿

古民家に泊まる前に知っておきたいこと

  • ベッドではなく、床に布団を敷いて寝るのが基本です。床暖房(オンドル)があるので冬も暖かいです
  • トイレやシャワーがほかの部屋と共用のこともあるので、予約のときに確認しましょう
  • タオルや歯ブラシがないことも多いので、持って行くと安心です
  • 街から離れた古民家は、近くにコンビニがないことがほとんどです。飲み物やおやつは、先に街で買っておきましょう
  • 大切な文化財でもあるので、大きな声を出さない、くつのまま上がらないなど、マナーを守りましょう

私が泊まったときの感想も書いておきます。今の古民家はボイラー(床暖房)がしっかりしていて、寒いと感じることはありませんでした。守拙堂はトイレやシャワーもきれいに整っていましたが、これは宿によってちがうと思います。守拙堂では朝ごはんは出ませんでした。朝食つきの古民家もあるので、気になる方は予約の前に確認してください。ベッドではなく床に布団を敷いて寝るので、はじめての方は少しとまどうかもしれません。でも、ぽかぽかの床の温かさは、一度は経験してほしい思い出になります。

📝 正直レビュー:古民家ステイはどんな人におすすめ?

  • 🌿 静かな場所で心を休めたい人に、ぜひ一度体験してほしい泊まり方です。
  • 🔥 今の古民家は床暖房がしっかりしていて、寒さは心配ありませんでした。
  • 🛏️ ベッドではなく床に布団。はじめてだと少しとまどうかもしれません。
  • 🍚 朝ごはんやトイレ・シャワーの設備は宿によってちがうので、予約の前に確認しましょう(守拙堂は朝食なし)。

アクセス:ソウル・釜山から安東への行き方

安東へは、韓国の新幹線「KTX-イウム」で行くのがいちばん便利です。

ソウルから釜山から
出発する駅清凉里(チョンニャンニ)駅
※ソウル駅からも1日4往復
釜田(プジョン)駅
※釜山駅ではありません
かかる時間約1時間30分〜2時間約2時間
電車の数(1日)清凉里駅から10往復9往復

きっぷは、スマホアプリ「KORAIL+(コレールプラス)」で日本語で予約できます。

安東駅に着いたら:古民家への行き方

  • 守拙堂(陶山面):陶山書院の近くにあります。近くまで行くバスは本数が少なく、荷物もあるので、タクシー(約40分・目安)かレンタカーがおすすめです
  • 河回村まわりの古民家:210番・急行2番バスで約1時間。タクシーなら約30〜40分
  • バス代は1回1,500ウォンです。交通カード(T-moneyなど)を使えば、1時間以内の乗りかえは無料です
  • バスの時間は、NAVERマップで調べるのがいちばんかんたんです
  • タクシーの料金の目安と、日本人でもかんたんな呼び方はこちらの記事で紹介しています

レンタカーなら、もっと自由に

安東は見どころどうしが離れていて、バスもあまり多くありません。いくつも回るなら、レンタカーがいちばん楽です。

  • ソウルや釜山で借りて、そのまま安東へ行くこともできます(車でソウルから約3時間、釜山から約2時間30分)
  • 日本の免許で運転するには「国際運転免許証」が必要です。出発前に、日本の運転免許センターや警察署で作っておきましょう
  • 韓国では、車は日本と反対の右側を走ります

もっとくわしい行き方は、安東1泊2日モデルコースで紹介しています。

安東全体の回り方は、こちらの記事で紹介しています。

※掲載情報は2026年10月時点で確認したものです。料金・設備は宿によって異なり、変更される場合があります。

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この記事を書いた人:チャニョン
韓国でテレビ番組・YouTubeを15年つくってきた映像PD(フリーランス)。Mnet「アンプリティ・ラップスター」などの番組づくりに参加。ロケで歩いた韓国の町を、わかりやすく紹介しています。くわしいプロフィール
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