【平沢・松炭】部隊チゲ発祥の町へ|韓国人が教える元祖2店と「松炭式」の楽しみ方

【平沢・松炭】部隊チゲ発祥の町へ|韓国人が教える元祖2店と「松炭式」の楽しみ方

韓国の鍋料理「部隊チゲ(プデチゲ)」。ハムやソーセージ、キムチ、インスタントラーメンをひとつの鍋で煮込む、日本でもすっかりおなじみの料理ですよね。

この部隊チゲが生まれた町のひとつが、ソウルから電車で約1時間半の松炭(ソンタン)です。この記事では、松炭に住む私が、部隊チゲの元祖といわれる2つのお店と、松炭の部隊チゲの特徴を紹介します。

具だくさんの松炭式部隊チゲ
ぐつぐつ煮える松炭の部隊チゲ。ハムとソーセージがたっぷり

なぜ松炭で部隊チゲが生まれたの?

1950年代の朝鮮戦争のあと、アメリカ軍の基地のまわりでは、基地から手に入れたハムやソーセージを、キムチや唐辛子などと一緒に煮込んで食べるようになりました。これが部隊チゲのはじまりです。「部隊」は軍隊のこと、「チゲ」は鍋料理のことです。
松炭はアメリカ空軍の基地のすぐそばにある町で、今も英語の看板がたくさん並んでいます。

1969年、当時27歳だったチェ・ジョンジャさんがこの町でお店を開きました。これが現在の「チェネチプ(최네집)」です。お店の人の話では、昔は「部隊」という言葉を使いにくかったので、当時のアメリカ大統領の名前から「ジョンソン湯(タン)」とも呼ばれていたそうです。

「松炭(ソンタン)式」と「議政府(ウィジョンブ)式」のちがい

部隊チゲには、大きく分けて2つの種類があります。

  • 議政府(ウィジョンブ)式:スープが透き通っていて、ハムやソーセージは少なめ。キムチの味がしっかりした、さっぱり味。
  • 松炭式:ハムやソーセージがたっぷり。チーズを入れることも多く、こってり濃い味でボリューム満点。

「とにかく具だくさんで、こってりした部隊チゲが食べたい!」という方には、松炭式がおすすめです。

チーズがのった部隊チゲ
チーズがとろける松炭式の部隊チゲ

松炭の元祖2店

チェネチプ(최네집)本店

1969年にできた、松炭の部隊チゲの元祖といわれるお店です。今は韓国中にお店がありますが、せっかくなら最初のお店(本店)で食べてみてください。

  • 住所:京畿道平沢市京畿大路1401(경기 평택시 경기대로 1401)
  • 営業時間:10:00〜23:00(ラストオーダー 22:00)
  • 価格の目安:部隊チゲ2人前 22,000ウォン〜
  • 駐車場あり
  • いちばん近い駅:地下鉄1号線・西井里(ソジョンニ)駅から約1.7km。タクシーが便利です

キムネチプ(김네집)本店

松炭のにぎやかなエリアにある人気店で、1時間以上待つこともよくあります。スープがぐつぐつしてからニンニクを入れ、少し煮るのがおいしく食べるコツだそうです。最後に入れるラーメンも人気です。

  • 住所:京畿道平沢市中央市場路25番ギル15(경기도 평택시 중앙시장로25번길 15)
  • 価格の目安:部隊チゲ 12,000ウォン(1人前)
  • お店の駐車場はないので、近くの駐車場を使います
  • アクセス:1号線・松炭駅からタクシーで約5分
  • 営業時間:平日 10:30〜21:00(L.O. 19:00)/土日 10:30〜20:30(L.O. 18:30)
  • 15:00〜17:00は持ち帰りだけお休み。お店で食べることはできます
  • お休み:毎月1回目と3回目の月曜日
  • 営業時間やお休みの日は変わることがあるので、行く前に確認してください
  • 注文は2人前から。持ち帰りも2人前からです

本店と分店、どっちに行く?

実はキムネチプには、すぐ近くに本店と分店(2号店)があります。親戚どうしでやっているお店で、味が少しちがいます。

  • 本店:中央市場路25番ギル15(上記の住所)
  • 分店(キムネチプ チサン〈지산〉店):京畿道平沢市松炭路375-1(경기도 평택시 송탄로 375-1)/営業時間 9:00〜21:00、お休み 毎週火曜日

ふつうは本店のほうが人気ですが、正直に言うと、私は分店の味のほうが好みでした。分店には2回行きましたが、2回とも待たずに入れました。本店の行列が長いときは、分店に行ってみるのもおすすめです。

私が感じた違いは、本店のほうがニンニクの風味が少し強めということ。ニンニクのパンチが好きな方は本店、少しまろやかな味が好みの方は分店が合うかもしれません。

キムネチプ チサン店の店内と部隊チゲ
分店(チサン店)の店内。締めのラーメンを入れたところ

【体験談】本店は平日の朝9時でも、待ちの番号は6番目

私は平日の朝9時ごろにお店に行って、順番待ちの番号札をもらいました。お店が開く前なのに、もう6番目。とても人気です。

本店のテーブルは10個なので、一度に入れるのは10組までです。つまり番号が10番までなら、お店が開いたらすぐ入れます。それより後なら、前に10組いたら1時間くらい待つと思っておくといいです。待っている間は、近くの市場を歩いてみるのがおすすめです。

味の正直な感想は、「一度は食べに来る価値あり」。お店のまわりにも見どころが多いので、松炭に来たらぜひ立ち寄ってほしいお店です。

ソウル駅からのアクセス

ソウル駅から松炭までは、地下鉄1号線で乗りかえなしで行けます。

  • ソウル駅で1号線に乗り、「天安(チョナン)」または「新昌(シンチャン)」行きを選びます。「餅店(ピョンジョム)」行き、「西東灘(ソドンタン)」行きは途中までしか行かないので注意してください。
  • キムネチプへは松炭(ソンタン)駅、チェネチプへは西井里(ソジョンニ)駅で降ります。
  • かかる時間は1時間半くらい。急行に乗れば少し早く着きます。
  • 松炭駅からキムネチプまではタクシーで5分ほど。駅からお店まではタクシーが便利です。日本のSuicaのような交通カード「T-money」があると便利です。

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韓国では、Googleマップの道案内がうまく使えません。NAVERマップは日本語で使えて、電車やバスの乗りかえも正確です。ログインしなくても使えます。旅行前にインストールしておきましょう。各お店の「NAVERマップで開く」ボタンから、そのままルート検索ができます。

韓国人がおしえる注文のコツ

  • お店によっては2人分からしか注文できません。ひとり旅の方は気をつけてください。
  • ラーメンは別に注文します。「ラミョン サリ チュセヨ(ラーメンを入れてください)」と言えば通じます。
  • ハムやソーセージ、チーズも追加できるお店が多いので、松炭式らしく「具だくさん」にするのもおすすめです。

まとめ

部隊チゲはソウルでも食べられますが、生まれた町で食べる部隊チゲはやっぱり特別です。アメリカ軍の基地がある町の雰囲気と一緒に、元祖の味を楽しんでみてください。

※営業時間・価格は変更されることがあります。訪問前に最新情報をご確認ください。

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この記事を書いた人:チャニョン
韓国でテレビ番組・YouTubeを15年つくってきた映像PD(フリーランス)。Mnet「アンプリティ・ラップスター」などの番組づくりに参加。ロケで歩いた韓国の町を、わかりやすく紹介しています。くわしいプロフィール
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